ng
intelinsideでございます.
え~,小生所属の研究室のサーバが次々と壊れ,新サーバを構築して行った訳ですが,その時の設定に関する話を少し.
ここの研究室では,「サーバには GUI (VineLinuxの場合,X-Windowシステム)を使うな!」というのが法律(笑)で決められています.従って,サーバはすべてコマンドラインから操作をします.最近のサーバ構築の解説をしている本やWebページには,GUIの設定ツールを使った解説ばかりで,エディタやコマンドで解説をするものが少なくなりました.
挙句の果てには,ブラウザベースの Webmin を使った一括管理するという始末です.
小生も今までは,WindowsやX-Windowシステムを使ったGUI上でしか操作をしたことがありませんでした.なので,最初はかなり戸惑ってしまい(というか,何のコマンドを入力したらいいか分からなかった)ましたが,最近ようやく慣れてきたので,むしろコマンドラインからの操作のほうが楽になってきている次第です.
まぁ,そんなことは置いといて,ユーザの管理をするファイルは "/etc/passwd" ですが,これを編集するとき,
# vipw
と実行するのが普通です.この "vipw" というのは,パスワードファイルを編集するコマンドで,環境変数 EDITOR で指定されているエディタが自動的に起動されます.デフォルトでは,その名の通り, "vi"が起動されますが,これでは編集しにくいので,別のエディタを使うことにします.小生がLinuxのGUI環境において最も使うのが "emacs" ですが,重いので別のエディタを使うことにします.それが, "ng" と呼ばれるエディタです.これは,"emacs" の機能限定版と考えていただければ,良いと思います.セーブなどのファイルの編集のキーが同じで,"emacs" を使い慣れた人でも戸惑いが少ないでしょう.
で,これを "vipw" のデフォルトのエディタにするには,環境変数をいじる必要があります.今回は自分(管理者)だけ変更すればよいので,bash を使っている人(小生)では "~/.bash_profile" または "~/.bashrc" に項目を追加します.
まず,ngをインストールします.
# apt-get install ng
次に早速 "ng" を使って,ファイルを編集します.
# ng ~/.bashrc
で,次の1行を追加します.
EDITOR="ngの絶対パス(通常は,/usr/bin/ng)"
保存したら,設定を反映させます.
# source ~/.bashrc
これで,"vipw" を実行して "ng" が起動したら成功です.
さぁ,皆さんも Let's CUI!(笑)
今回はこの辺で.